
大人のピアノ教室と子供の教室の違い
ピアノ教室というと「子供の教室」のイメージ?
脳科学や発達心理学に関連して「早期教育により将来の可能性が広がる」とピアノのレッスンも現在1歳児から行われています。
未就学児のレッスンの内容は「知育、しつけ、音楽」に分類されます。
1の指、2の指という指番号に対する数の概念や、赤い色のシールの鍵盤はドの音等の色の概念が「知育」、
じっと椅子に座りましょう、何回弾きましょうという「しつけ」、
それができてやっと「音楽」的な内容のレッスンにたどり着きます。
配分は低年齢ほど前の2つが大きいですが、小中学生になっても家で練習するという「しつけ」の部分は大きな問題になって残ってきます。
「しつけ」は自己管理能力になってきますが、学校、クラブ、塾、その次にピアノというプライオリティー順位のピアノの練習はなかなか思うようにはいかないことが多いでしょう。
子供自身では自己管理能力が低いので、その分補うためお母さんが家での練習を管理するのが理想ですが、忙しくそこまで手がまわらなかったり、子供に口うるさく練習しなさいと言わなければならない嫌な役目を負うことを拒絶される方もいらっしゃいます。
このことが原因で、ピアノ嫌いで離れていく子供さんも決心て少なくありません。
内発的動機付けで、ピアノが好きで自発的に練習する生徒さんはむしろ稀だろうと思います。ほめたり、ご褒美を出したりと外発的動機付けでかけひきをしながら、自己管理能力の低いことが世の中の人間関係においてどのような影響を及ぼすかを話していくことも、自己管理能力を高めるきっかけになってくれればとも思いますが、
親子ともども耐えることの多いのが、子供のレッスンです。
なぜなら子供のレッスンには、音楽以外の指導が、「教育」として重要になるからです。
しかし、大人の場合には、仕事、家庭、その次に趣味としてのピアノ、或は仕事に関連してというプライオリティー順位があるでしょうが、自らお月謝を払い、自分の時間をピアノを弾くこと、或いはレッスンを受けるなどの点、自己管理において自発的であり、子供さんとは大きく異なります。
子供のレッスンに必要な「知育、しつけ」のない分、直球で好きな音楽に、音楽の専門的内容に取り組むことができます。
そして、あまり楽しくない練習曲を強いられることもありません。
もちろん、ピアノの基礎的な指導、アドバイスはディスカッションしながらおこなっていきますが、それぞれでの生活のペースで、自主的にピアノ、音楽に取り組んで言っていただきたいと思っています。
目標を持って、是非、大人のレッスンを初めてください。